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まとめ

さよなら、青春の日々。

皆様お疲れ様です。
一昨日の事となりますが暗い一報が飛び込んで参りました。

「大丸興業フィッシング事業部撤退」

実は僕自身としては数ヶ月前から「結構本格的に危ない」という噂は耳にしておりましたが、先の取締役会において可決され本決定が下されたとの事。
同社社員よりこの連絡が来た時には何とも口には出来ない悲しい気持ちになりました。

ダイコーは良くも悪くも僕の人生を大きく左右させたモノ。
当時ダイコーの開発だったI氏と出会った15年前に僕の目指す道は決まりました。

「間違いなく世界最高峰のこのメーカー、この開発の方が居る場所を目指し、自分のロッドを作りたい!!」

そう思い僕は名の知れた大学進学や企業の就職を蹴り、釣りの専門学校に進み、釣りやロッドビルディングを学びました。
そして卒業の時、ついにダイコーに入れるチャンスが訪れたと思った矢先・・・

「ダイコー株式会社廃業」

目の前が真っ暗になりました。
それまでダイコー一本に就職を絞っていた僕は、そこから慌てて就職活動をし、何とか某メーカーへ就職出来ました。

しかし、そのメーカーの体質は僕には今でも到底理解し得ないモノで僕自身休みも無く、心も体もボロボロになっていきました。
その中でも一筋の光が見えていました。

「大丸興業㈱フィッシング事業部として再開」

正直、嬉しかった。

「また目指す場所が出来た。」

その場所を目指す為に、僕は何とか崩れそうな心と体を維持しようとしましたが、心と体は悲鳴を上げ「このままでは自分の命が危ない」とこのメーカーを半ば強引に退職願いを突き出し逃げる様に無事退職。
この時の恐ろしくワーキングプアだった時代の源泉徴収票は今でも持っています(笑)
「俺、良く生きてたな」という感じです(笑)

それから紆余曲折あり、今の一般商社へ就職。
その一年目のある日に僕が憧れた開発I氏に再開。

「お前まだウチに来る気はあるか?」

そう言われた時、心から嬉しかった。
それから定期的に同社の開発室を訪れ、I氏と共に今後、「ダイコーはどうあるべきか」や「どうして行かなければならないか」、現状の営業体質、市場で求められるロッドの流れ等様々な事を御教示頂き、討論しておりました。
I氏は技術屋気質なので中々気難しい性格の持ち主でしたが僕自身はそんなI氏の考えに多く賛同出来る事があり、釣り業界に嫌気がさしていた心を浄化していく事が出来ました。

ですがそんな時に事件は起こりました。
I氏の計らいで同社のマネージャーと何度も入社の話をしていたそんな矢先、突如のI氏の退社…
理由はここで書く事では無いのですが、僕の目の前はまた真っ暗になりました…。
当然ながら僕の入社話も白紙…。

そこで僕は思いました。

「もう自分でやる時ではないのか」と。

もう何かに左右されるのは嫌だしプライドの持てないロッド作りをするのはまっぴら御免。
それをするのであれば自分でやるより方法は無い。

しかし、その時に世は姉歯の耐震偽造問題で揺れ、リーマンショックの追い打ちを喰らうという凄惨たる社会情勢…

そんな中独立するのは自殺行為もはだはだしい…

ではどうするのか…

そんな中で見出したのが採算度外視の「兼業ロッドビルダー」
これは今までの人生で経験してきた僕の「人生のリスクマネージメント力」がそうさせたのでしょう。

正直、僕がやりたいモノ作りは利益なんて出なくても一向に構わない。
ただプライドのあるモノ「創り」。
使ってくれるアングラーの方が「このロッドに出会って良かった」と心から本気で思ってもらえるオンリーワンのロッドを創りたい。
それだけで自分自身が保てる。

その結論に達した1年後に大丸興業フィッシング事業部にて久々の新規採用募集。

周囲の方々や同社関係者の方々からお声掛け頂きましたが、それを受ける事はありませんでした。

ですが今日まで大丸興業フィッシング事業部の繁栄を心から願ったのは言うまでもありません。

そして一昨日の発表…。

正直、僕の一生の内で一番熱くなったモノ、「青春」の全てが終止符を打ちました。

大丸興業は大手の商社です。

僕も商社マンなので理解出来ますが、商社は多くの商材を扱います。
当然、儲かるモノに対しての嗅覚は鋭くなければ生き残れません。
それは逆に儲からない、将来性が見込めないモノは如何に素早く切り捨てる事が出来るかという事が事業継続のリスクマネージメントに直結します。
いくらその業界で「オピニオンリーダー」と持て囃されていても企業にとってその価値がなければ継続する意味なんて無いのです。

僕自身も含めて、そんな非情な決断を迫られた企業人の方々も少なく無いと思います。

昨今の社会情勢では悲しいかな「MADE IN JAPAN」の流通は衰退している感は否めません。
それは各企業の海外への進出が拍車を掛ける現在では仕方の無い事かも知れません。
ですがそれは退いては日本の技術力を海外へ流出していると言う事。

このままではいつの日か「MADE IN JAPAN」の火は消えゆくのでしょう。

釣り業界は一般企業に比べれば小さな業界です。
その中では「MADE IN JAPAN」というのはある種、付加価値のある商材なのかも知れません。
ですがそれは多くの従業員を雇えるモノでも無く、企業としては拡大出来ないのも事実だと感じています。

今現在、国内には本当の意味での「MADE IN JAPAN」のメーカーはかなり少ない。
その少ない残されたメーカーは何とかこの「JAPAN PRIDE」の火を絶やさぬ様に生き残っていってもらいたいと心底思うと共に無力な僕に出来る手助けがあるのであれば何なりと行いたいと思っています。

今日はかなり思いが篭った記事となってしまいました。

最後に、有難う、我が青春のダイコーよ!!

では本日はこの辺で失礼致します。



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